Mixed media
(2016)
h.1500 × w.350 × d.350 mm
ポリエステル樹脂, アクリル塗料, ガラスビーズ など
人は常に浮遊への欲求を持ちうる。
同時に地上から離れることへの不安と望郷の想いが湧きおこるのだ。
この望郷を重力とするならば、浮遊への欲求は反重力としての作用が働いているのだろう。
否応なしに働きかける力の狭間に、人の体は奇形化していく。
はたして我々は彼らを美として受け入れるだろうか。
2011年からLambdaは設置方法を変えて何度か発表されてきました。上記のコンセプトを基底としつつ、設置環境に合わせて細かなテーマもその都度更新されてきた彫刻作品です。これまでは重力と反重力の拮抗を示すために、足先が地面につくか離れるか、ギリギリの1点で設置する方法を主に行っていました。本展のLambdaでは、「アートという宗教」というテーマの中で設置されるため、反重力としての人外なる力を表現するために、空中へ浮かせて浮遊している姿で設置しました。
また「美は生命進化の正しさのバロメーターではないか」とは、宇宙飛行士の毛利衛氏の言葉です。本展のLambdaを見て、皆さんは美しさを感じるでしょうか。それはどのような美でしょうか。
Lambda
¥2,200,000価格
