Spread follow series (2022-)​

カメラとプロジェクターをつなぎ、同一方向へ撮影と投影を行うことで、映像の合わせ鏡のような現象が起こる。この《Spread》は空間そのものを被写体とすることで、様々なイメージが現れるインスタレーションである。《Spread follow》はこれを応用した作品だ。映像投影面へパネルを配置し、自らの身体が撮影されると、徐々に動きがずれる自分自身がいくつも連なるように投影され、変則的で様々なイメージが現れる。自分が動くたびに映像のイメージが影響を受けて変化するため、その変化を推測しつつ察知するように絵具を置いていく。追っても負いけれないイメージに挑んだり、瞬間的に立ち現れるイメージの断片を、その時その時に覚悟をもって選び取っている。立体作品などとも共通する「間(ま)」をフィジカルな部分へ直接的に落とし込み、間合いの駆け引きをするように描くことを目指している。描き始めは映像イメージの動きの波やエネルギーのようなものを追い、次に色の広がりの面を意識して追う。最後にフォルムや線などを追う頃には、全体の絵画としての構成を否応にも意識せざるを得なくなる。初段階における無意識的で偶然的な色合いや配置などから、徐々に意識的な面や線などの構成を行うようになり、ここに絵画としての成立を目指す絵画性が生じるだろう。またパネルなどは絵画として独立した作品でありながら、録画映像を投影することによる映像インスタレーションとして展開できるなど、いくつかのレイヤーやイリュージョン性を孕むことになる。

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